Rear-frame clip retro-fit kit Install Guide

リアフレーム・クリップ・アップグレード・キット装着ガイド

過去のBROMPTONは、リア三角を固定する機能はなく、それによって駐輪や折り畳みが容易になっていますが、段差を越えたりする際に持ち上げるのが不便でした。そのリア三角を固定するラッチ・モードと、解放したままの非ラッチ・モードが切り替えられる仕組みが2008年モデルから採用されました。
ラッチ・モードにしておくと、組み立てた際に、リア三角が自動的に固定され、レバーを使って解放します。非ラッチ・モードは、今までと同様の動作で、リア三角は固定されず、クイックな駐輪が可能です。サスペンション・ブロックを回転させるで、これらのモード切り替えを行います。
この商品は、2008年より前のモデルで、その機能を実現するために、サスペンション・ブロックのトップ及び固定ボルトや、シート・クランプ・クイック・レリーズ等を交換するキットです。
以下に、その交換手順を示しますので、交換作業の参考にしてください。

Carradice SQR Saddlebag Upliftこれからインストールするキットの部品です。
作業前に全ての部品が揃っているか確認してください。
全ての部品を使ってインストールします。(後述の、φ6mmクイック・シャフトの場合の金属製段付きワッシャーを除く。)

ブロンプトン・リア・フレーム・クリップ交換キットについて

Carradice SQR Saddlebag Upliftスパナでシート・クランプ右側のナットを緩めて、現在装着されているシート・クイックおよび、クック・シャフトを外します。
外した部品は、一切使用しません。
写真の例は、台湾製BROMPTONに採用されていた、リア固定用フックです。これも含めて、きれいに取り去ってしまいます。

Carradice SQR Saddlebag Uplift不要な部品を取り去った状態です。
このフレームは近年のモデル同様、φ8mmのクイック・シャフトが使われていた物ですが、過去、φ6mmのクイック・シャフトが使われていたBROMPTONも有るようです。このキットはそのフレームにも正式に対応しています。
ちなみに、台湾製BROMPTONの場合も、φ6mmのクイック・シャフトを採用していましたが、レバー側の左右に四角く広げられた部分の形状が異なるために、このアップグレード・キットは採用出来ません。

Carradice SQR Saddlebag Uplift新しいクイック・シャフトを左側からシート・クランプ部に斜めに入れ、スペーサー,レバー(金属本体),スプリングをシャフトに順次入れて行きます。
スペーサーは太い方を奥に入れます。
レバーはカギ状のフックが上になるように入れます。
スプリングは、横に飛び出している部分が、左側に来る方向が正しく、レバーを下から持ち上げる様に入れます。

Carradice SQR Saddlebag Upliftクイック・シャフトを、シート・クランプの反対側に出します。この際、スプリングの右側先端が、シート・クランプ部の内部の右壁に沿った位置に、後ろを向くようにします。外側から金属製の段付きワッシャーを入れて、ナットで固定します。
段付きワッシャーは、もともとφ8mmのシャフトが入っていた穴シート・クランプの穴に、今回、φ6mmのシャフト入るために、隙間を埋める役割をします。

Carradice SQR Saddlebag Uplift金属レバーを押し下げた状態で、樹脂製のハンドルを差し込みます。
ハンドルは、向きがあり、左右対象に見える側が上側(後方側)に来るように差し込みます。
この状態で、左横から、タッピング・ネジ(細長い小ネジ)を横から挿入します。この仮止めの状態で手を離しても、ハンドルは脱落せず、正し位置を維持します。

Carradice SQR Saddlebag Uplift仮止めの状態で、レバーを自転車前方に向かって、押し下げ、手を離すと、スプリングの力で同じ位置にハンドルが戻ることを確認してください。
ハンドルは、写真の位置で止まり、それより後方には戻りません。 プラス・ドライバーで、タッピング・ネジを回して、樹脂製のハンドルを固定します。
これで、前フレーム側のインストールは完了です。

Carradice SQR Saddlebag Upliftスパナでサスペンション・ブロックの固定されているリア・フレーム裏側のナットを緩めて、現在装着されているサスペンション・ブロックを外します。
ある程度緩んだら、スパナを回すのではなく、スパナを固定して、サスペンション・ブロック側を回すと簡単に取り外すことが出来ます。

Carradice SQR Saddlebag Upliftリア・フレームから外したサスペンション・ブロック関連部品です。
再使用するのは、ゴム製のサスペンション・ブロックの本体のみです。白と黒の樹脂製ワッシャーは、新たにインストールする物と同じですが、消耗しやすい部品なので、キットに同梱されている物を使用します。

Carradice SQR Saddlebag Upliftサスペンション・ブロックを固定するためのシャフトには、サスペンション・ブロックが接触する部分に、少量のグリスを塗ります。音なりの防止と思います。

Carradice SQR Saddlebag Uplift今まで使用していたサスペンション・ブロックを挿入し、樹脂製の、白い段付きワッシャーを入れます。

Carradice SQR Saddlebag Uplift透明なフィルムを被せてから、シャフトをリア・フレームの穴に入れます。
外したシャフトとは逆向きに入れることになります。

Carradice SQR Saddlebag Uplift樹脂製の黒いワッシャーを入れて、ナットで固定します。

Carradice SQR Saddlebag Upliftスパナで固定ナットを回して、サスペンション・ブロックを固定します。
サスペンション・ブロックが容易に回転する程度まで、締めます。
これで、インストールは完了です。

Carradice SQR Saddlebag Upliftサスペンション・ブロックのトップの外周のマークを上にすることで、ラッチ・モードになり、リア・フレームが自動で固定されます。
その逆で、マークをずらすことで、非ラッチ・モードになり、リア・フレームは固定されません。

Carradice SQR Saddlebag Upliftラッチ・モードで固定された、リア・フレームをリリースするには、ハンドルを前方に倒しながら、リア・フレームをメイン・フレームから離す動作をします。


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